計画研究
動物個性創発のメカニズムの解析について、特に生後脳ニューロン新生の関与に着目して研究を行なった。特に、メタ記憶の記憶学習における、動物個性について解析を行なった。マウスを実験動物モデルとして用いた。ニューロン新生阻害モデルとしては、遺伝的に新生ニューロンを脳内から除去できる遺伝子改変マウスを用いた。また、新生ニューロン特異的に、光感受性転写因子や、光作動性イオンチャネルを発現させ、光照射により、新生ニューロンの機能を修飾できるような実験系を構築した。また、記憶学習課題を実施しているマウスの神経基盤を解析するために、脳内視鏡や2光子顕微鏡による神経活動イメージングを行なった。加えて、行動解析やライブイメージングが終了したマウスの脳に対して、1細胞の解像度にて全能組織解析ができるシステムを構築し、データ取得を行なった。これらの、動物行動と神経活動、あるいは、神経活動履歴の相関解析を行うことで、動物個性の創発の背後にある神経基盤・メカニズムの解析を行なった。生後の脳のニューロン新生は、様々なメタ記憶の成立や修飾に必要であるという知見が得られ、現在、再現性の確認と、その背景にある神経基盤の光操作について、検証を進めている。また、数理モデルの構築を行い、候補として同定された神経基盤の特性について、さらなる解析を行なっている。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件)
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