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2020 年度 研究成果報告書

「個性」創発に至る次世代継承エピゲノム修飾とその脳内表現

計画研究

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研究領域多様な「個性」を創発する脳システムの統合的理解
研究課題/領域番号 16H06530
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 複合領域
研究機関東北大学

研究代表者

大隅 典子  東北大学, 医学系研究科, 教授 (00220343)

研究分担者 原 塑  東北大学, 文学研究科, 准教授 (70463891)
沖 真弥  京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (90452713)
研究期間 (年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
キーワード父加齢 / 精子形成 / エピジェネティクス / DNAメチル化 / ヒストン修飾 / REST / 神経発生 / 母仔分離超音波発声
研究成果の概要

本計画研究では、次世代の「個性」に影響を与えうる環境因子として、とくに父親の加齢に着目した。遺伝的に均一な野生型マウスを用い、精子形成過程に生じるエピゲノム変化と、その結果としての仔マウス胎仔脳における遺伝子発現変化について、バイオインフォマティクス解析を行い、精子における低メチル化が仔マウス神経発生プログラムの改変を招くことを明らかにした。また、個体識別を行った上で各種行動データを取得し、そのデータをもとに数理工学的な解析を行い、父加齢により次世代マウスに「非定型」な発達を遂げるものが多くなり、個性の多様化が生じることをモデル化した。

自由記述の分野

神経発生学、分子生物学、DOHaD

研究成果の学術的意義や社会的意義

少子高齢化が進行する社会において、両親が子どもを持つ年齢の上昇は、少子化の直接の原因となるだけでなく、本研究が示したように、父の加齢もまた次世代の健康や疾病に関わるという意味において非常に重要である。本研究成果は、これまで一般的には卵子の老化ほど広く知られてはいなかったものの、疫学的に繰り返し報告されてきた父加齢の次世代への影響に関して、その分子機構の一端を明らかにしたものである。

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公開日: 2022-01-27  

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