計画研究
(1) マーカレス表現型記録システムの開発 分担研究者の松本とRGB-Dカメラを複数台用いたシステムを用いた、複数マウスの身体部位の認識・追跡アルゴリズムの開発を引き続き行った。さらに、画像と同時に、マイクロフォンアレイを用いて複数マウスの超音波音声(UltraSonic Voice;USV)を同時に記録し、ケージ上の発生位置まで推定することで発生個体の特定も可能なシステムを開発(USVCAM)し、国際会議で発表を行った。論文は投稿中である。また、2次元カメラで撮影したマカクザルの身体特徴を深層学習で認識することができるようになり、ジャーナル論文を出版し、各種国際会議で口頭発表を行った。さらに学習済みネットワークとラベル付きデータセットを公開した。柴田と分担研究者の夏目とは国際連携先であるパスツール研究所のLive Mouse Trackerをマウスでなくラットへ応用するための開発を進め、ジャーナル論文出版や国際会議発表を行った。(2) データの可視化や個性のモデリング 桝屋や松本と共に、マウスの超音波データのデータシェアリングプラットフォームの改善を行った。マウスの超音波データだけでなく行動データや動画像など、自由に共有できるようにした。そして柴田の研究チームは、複数マウスの音声とモーションのマルチモーダルデータを解析することにより、社会的行動を解析するツールを開発した。具体的には深層学習ベースの既存ツールであるAlphaTrackerを応用して複数マウスのモーションキャプチャを行い、さらに深層学習とクラスタリングアルゴリズムを用いて、潜在空間におけるマウス相互作用のクラスタリングや、USVのクラスとの関係を調査できるようになった。現在のところ、マウス相互作用のクラスタと、USVのクラスとの相関関係は見つかっていない。今後さらに研究を進める必要がある。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2021 2020 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 12件) 備考 (2件)
Cognitive Neurodynamics
巻: - ページ: 507,518
10.1007/s11571-021-09736-4
Journal of Robotics and Mechatronics
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Laboratory Animal Research
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2020 42nd Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine & Biology Society
巻: - ページ: 4414,4420
10.1109/EMBC44109.2020.9175745
http://www.koseisouhatsu.jp/achievement/index.html
https://www.brain.kyutech.ac.jp/~tom/ja/research/