計画研究
本研究の目的はヒトを含む様々な動物種の様々な移動行動の分析に汎用的に利用できるデータ分析法を確立することである.近年,センサの発達により,ヒトや動物の移動行動を詳細に計測できるようになっており,これらのデータを活用してヒトや動物の行動分析を行うことは様々な分野において有用である.本研究では,移動行動データから知識を抽出する方法を開発するだけでなく,抽出した知識の信頼性を統計的に定量化することに重点を置く.移動行動データのうち,移動の経路データを扱う問題は経路データ分析(trajectory data analysis)と呼ばれている.経路データ分析分野では,経路データの分類,クラスタリング,セグメンテーション,変化点検出,特徴点検出などのさまざまな課題があり,様々なアルゴリズムが提案されている.しかしながら,これらのアルゴリズムは複雑な計算に基づいており,従来の統計的推測の枠組で信頼性評価を行うことは困難である.そこで,本研究では近年着目を集めている選択的推論と呼ばれる枠組を利用することで,この困難を克服するものである.2020年度は,2019年度に開発した技術を発展させ,2次元,もしくは, 3次元空間内の軌跡そのものに対する変化点を検出し,その統計的信頼性を定量化するための方法論を開発した.変化点の検出法は,この分野でもっとも一般的に用いられているDouglas-Peucker(DP)アルゴリズムを採用し,DPアルゴリズムによって検出された変化点の統計的信頼性を選択的推論の枠組で実現した.
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 1件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
Communications Biology
巻: 4 ページ: NA
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IPSJ Transactions on Bioinformatics
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Neural Computation
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Proceedings of IEEE/CVF Conference on Computer Vision and Pattern Recognition 2020 (CVPR2020)
10.1109/CVPR42600.2020.00957
10.1109/CVPR42600.2020.00391