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2020 年度 研究成果報告書

ラットの神経回路基盤同定による地図記憶参照型ナビゲーションの機能解明

計画研究

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研究領域生物ナビゲーションのシステム科学
研究課題/領域番号 16H06543
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 複合領域
研究機関同志社大学

研究代表者

高橋 晋  同志社大学, 脳科学研究科, 教授 (20510960)

研究分担者 苅部 冬紀  同志社大学, 研究開発推進機構, 准教授 (60312279)
研究期間 (年度) 2016-06-30 – 2021-03-31
キーワード場所細胞
研究成果の概要

本研究では、迷路を構成する通路、センサ、可動壁、給餌器、トレッドミルなどの構成要素を自在に再構成可能な迷路を開発した。また、室内外で脳神経活動を記録可能なロガーシステムを構築した。これらのツールを活用し、げっ歯類におけるナビゲーション理解を進展させるとともに、オオミズナギドリの終脳背内側後部からグリッド細胞を発見した。加えて、サケ科魚類(ニジマス)の終脳から頭方位細胞を発見した。ナビゲーション移動分析法DeepHLの開発に貢献し、運動障害を特定することが可能な特徴的な移動行動が、ある一定時間の最大移動距離に現れることを発見することができた。これらの成果により、ナビゲーション理解を促進した。

自由記述の分野

認知神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で開発した再構成可能な迷路や無線神経活動ロガーは、それぞれ独創性を備えた技術である。そのような認知神経科学、情報工学、実験心理学という異なる研究分野に加え、本領域内の共同研究により生態学、制御工学、データ科学分野を、ナビゲーション機能をシステム的に理解するという一つの具体的な目標の実現に向け融合させたという点で、本計画研究は世界的にも例のない極めて独創的な試みと言える。
本研究の成果は、移動障害を行動から検知する見守りシステムや、認知障害発症を予測する早期発見システムの開発に繋がる。更にはカーナビゲーション経路の最適化や、交通渋滞の緩和への応用も期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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