研究領域 | 数理解析に基づく生体シグナル伝達システムの統合的理解 |
研究課題/領域番号 |
16H06579
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
澤崎 達也 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (50314969)
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研究分担者 |
高橋 宏隆 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 講師 (70432804)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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キーワード | 無細胞プロテオミクス / TGF-β / プロテインアレイ / シグナル伝達経路 / 数理解析 / データベース構築 |
研究実績の概要 |
ヒトがもつ2万種のタンパク質 を54枚の384穴プレートに取り揃えプロテインアレイ(20K-HUPA)を用いて、計画班を中心に細胞内シグナル伝達経路 に関わるタンパク質と相互作用するタンパク質をアルファスクリー ン法により大規模同定を行った。前年度に、申請者が見出したNF-kBシグナル に関与するCUBL1と相互作用するタンパク質の大規模解析により同定した因子の細胞内解析を行った。20K-HUPAにより得られたMAPKおよび NF-kBシグナル伝達経路に関与するタンパク質の大規模相互作用データを、A02班へ提供し、数理モデル構築に向けた既存データベースとの融合を試みた。上記の状況から、平成29年度は下記の2つの研究項目を進めた。 I. 20K-HUPAを用いて見出したCUBL1と相互作用するタンパク質のin vitro解析および細胞内解析: 20K-HUPAの中から、CUBL1と相互作用するタンパク質を新たに4種類見出し、その中で本領域では対象としていなかったTGF-βシグナル伝達経路に関与する可能性が示唆された1種類のタンパク質に焦点を絞り解析を行い、CULB1がTGF-βシグナル伝達経路を正に制御していることが明らかとなった。 II. 計画班を中心とした新たな細胞シグナル伝達を対象とした20K-HUPAを用いた大規模タンパク質-タン パク質相互作用解析: A01班の先生がこれまで研究対象としてきた新たに2種類のタンパク質に対して、20K-HUPAを用いて相互作用解析を行った結果、複数種類の新 規相互作用タンパク質を見出すことに成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ヒトがもつ2万種のタンパク質 を54枚の384穴プレートに取り揃えプロテインアレイ(20K-HUPA)を用いて、CUBL1の相互作用タンパク質基質の細胞内解析が順調に進み、他の領域班の標的タンパク質の相互作用タンパク質基質を取得することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度に細胞内解析できたCUBL1との相互作用タンパク質の解析を、1) TGF-βでの生物学的役割の明らかにするための解析、2) CUBL1ノックアウトマウスを用いたin vivo解析を行うための部位特異的欠損マウスの作製に着手するの2つを中心に 行う。 ユビキチン化の数理モデル解析への試みを行う。
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