計画研究
我々は、ヒトがもつ2万種のタンパク質を54枚の384穴プレートに取り揃えプロテインアレイ(20K-HUPA) として、アルファースクリーン法もしくはプレート上で検出できる技術と組み合わせる事で全ヒトタンパク質規模でのタンパク質-タンパク質間相互作用解析を可能とする20K-HUPA技術を基盤に、細胞内シグナル伝達経路に関わるタンパク質と相互作用するタンパク質をアルファスクリーン法およびプロテインアレイ上 で大規模同定を行った。近年、薬剤依存的な相互作用タンパク質の解析・同定システムの構築は社会的ニーズがある。昨年度までに、サリドマイド依存的にセレブロン(CRBN)がタンパク質と相互作用するネオ基質候補を複数種類が見出さすことに成功している。そこで本年度は、新規ネオ候補の細胞生物学的解析を行った。その結果、新たにPLZFという転写因子がサリドマイドおよびその誘導体で分解されることを見出した。さらに上記20K-HUPAでのスクリーニングに1アッセイ100万円近くのAlphaScreenのビーズ代費用がかかることが大きな改善点であった。そこでコストダウンを目指して、384穴プレートから1536穴プレートでスクリーニングできる系の構築に挑戦した。1536穴プレート対応には、アッセイボリュームが5マイクロリットルとなるため、湿度制御のシステムを組み込み、ビーズ量の最適化を行った結果、3分の1へのコスト削減とアッセイに必要な時間を半分に短縮することに成功した。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 11件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)
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