計画研究
未探査領域である南極沿岸の海氷域と沿岸域に、ロボット技術等の無人観測技術をの適用を目指す本課題は、全体の会合を、2021年度には11回開催した。AUVに関しては、水槽実験や海洋域での、試験を実施した。東京海洋大学の練習船海鷹丸による南極航海に参加し、氷海域でのAUV試験を実施予定であったが、本年度も新型コロナウィルス感染拡大の影響により、南極海航海が中止となったが、今後の南極氷海域での試験に備え、冬期の北海道紋別港における氷下海洋域における試験運用を追加実施した。さらにAUV回収のための、小型の遠隔操縦ロボット(ROV)は、水槽等や冬期の北海道紋別港氷下海洋域においても、AUVの回収試験を実施し、回収可能である事が確認し、改良点等の整理を行った。氷上に開けた穴から展開可能な小型ROVは、実際に南極域での観測を実施し、南極沿岸域の海氷下でのデータ取得に成功した。また、AUV探査を行う予定である南極周辺の既存海底地形データの収集と整理を継続するとともに、AUV搭載マルチビーム測深機データの解析手法の検討結果をまとめた。回収を行った時系列データを衛星回線で送信する係留式ブイシステムについては、南極ケープダンレー沖での水温・塩分鉛直プロファイルの取得に成功し、データ解析を行い結果をまとめた。長期観測に向けた機器の改良の方向性に関しても検討した。大陸域での観測では、固定翼・回転翼UAVを用い、昭和基地上空での空撮データを実施し、これまでのデータとともに昭和基地の表面地形図を作成および精度評価とともに、固体班と連携し、積雪による地殻変動や重力変化の評価結果のとりまとめを行った。また、氷河・棚氷の融解量把握のため白瀬氷河上において、氷河氷厚レーダーApRES(Autonomous phase-sensitive Radio-Echo Sounder) の観測結果のとりまとめも行った。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (19件) (うち国際共著 7件、 査読あり 19件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (26件) (うち国際学会 17件、 招待講演 3件)
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