計画研究
これまでの研究期間では、2021年10月ボストンで開催されたfNIRS学会で乳児を対象としたfNIRS(近赤外分光法)を用いた実験に関する招待講演を行った。国内の学会では、日本分子イメージング学会、日本小児科学会、基礎心理学会で、コロナ禍のマスク着用の顔認知の発達への影響についてのシンポジウムを行った。2022年には勁草書房より「コロナ時代の身体コミュニケーション」を出版し、それに関連して、日本のコロナ禍のマスク着用についてのインタビューを国内外から受けた。The Economist、The Wall Street Journal、中国のフェニックステレビなどにおいて、コロナ禍の日本のマスク着用の現状とその問題についての取材を受け、国内ではAERA、読売新聞、朝日新聞などで日本のマスク着用が子ども達の社会性の発達に与える影響についてのコメントを行った。2023年にはNHKの「視点・論点」で、マスク着用と子どもの社会性の発達に関する話をした。学術論文としては、fNIRS(近赤外分光法)を用いて乳児の身体反応領域の活動を解明することに成功し、NeuroImageに発表した。乳児を対象に、顔に対する情動的な瞳孔反応が見られること示した一連の論文を発表した。乳児の瞳孔反応が顔という文脈特有の現象で引き起きることを示した実験はFrontiers in Psychologyで発表し、さらに皮膚電位反応と同期計測することによりこの瞳孔反応が情動的な 反応であることを示した実験をJournal of Experimental Child Psychologyで発表した。 バーミンガム大学と共同で乳児の脳波計測を行った乳児の身体表象の研究をScientific Reports で発表し、その理論的考察も発表した。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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