計画研究
多様な人々が集い、異なる文化が交錯するトランスカルチャー状況にある現代社会において、顔と身体表現の差異と普遍性とを明らかにすることは、異文化理解とコミュニケーションの観点から特に重要である。これまで、人間は明示的には気付いていなくとも、微細な差を無意識に検出して行動を変容させることが、単純な画像刺激や意思決定を対象として示されてきたが、顔と身体表現という人間にとって真に重要な情報について、どのように無意識的な潜在処理がなされるかは明らかでない。本計画班では、顔と身体表現の文化差と個人差に注目して、顔認知の予測・記憶・選好に関する認知ストラテジーとダイナミクスを顕在過程・潜在過程の観点から、認知様式の連続性(スペクトラム)と普遍性・多様性・ダイナミクスをあぶり出し、行動実験、生理実験などの実証的な方法を用いて、そのメカニズムを調べる。本年度は、新学術領域としては最終年度であったが、研究の継続的な実施が必要であったため、一年の延長を含めた形での研究を実施した。前年度に引き続き、オンラインでの実験環境の構築も速やかに行うことで、データの蓄積も比較的スムーズに行われ、複数の研究の外部発表も行うことができた。また、海外の共同研究者との研究もオンラインでのミーティングによって進めている。一年延長によって、空間的な位置と顔の文化差の関係の研究、Other-race effectに対しての眼球運動による計測、行動に伴う知覚の変化などの成果につながり、今後の新しい領域の展開の元となる成果を蓄積できた。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 3件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 6件、 招待講演 2件)
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