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2021 年度 実績報告書

摂動実験を用いた食虫植物の捕虫葉進化機構の解明

計画研究

研究領域進化の制約と方向性 ~微生物から多細胞生物までを貫く表現型進化原理の解明~
研究課題/領域番号 17H06390
研究機関基礎生物学研究所

研究代表者

長谷部 光泰  基礎生物学研究所, 生物進化研究部門, 教授 (40237996)

研究分担者 瀬上 紹嗣  基礎生物学研究所, 生物進化研究部門, 助教 (00765935)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2022-03-31
キーワード食虫植物 / フクロユキノシタ / 食虫性 / 進化 / モウセンゴケ / ムジナモ
研究実績の概要

[課題1.食虫性関連遺伝子の特定]フクロユキノシタを用いて、昨年度に残ったシングルセルトランスクリプトーム解析を完了し、捕虫葉形成に関わる因子候補を特定できた。In situ ハイブリダイゼーションを行って、裏側領域を規定し、Morphoelasticity理論に基づいたWhitewood et al. (2010)のモデルを用いて、袋状形態ができるかシミュレーションしたところ、袋状形態ができないことがわかった。一方、捕虫葉では、葉原基が窪む直前に、葉の裏側が表側よりも伸長すること、捕虫葉原基中央付近でサイトカイニン分解酵素が発現していることがわかったので、両者を取り込んだモデルを考え、シミュレーションしたところ、袋状構造ができる可能性があることがわかった。そこで、CRISPR/Cas9法によって、サイトカイニン分解酵素の遺伝子破壊体の作成を試み、成功した。また、オーキシンセンサーライン、サイトカイニンセンサーラインの作成を試み、成功した。これらのデータを統合して、論文作成を開始した。モウセンゴケとムジナモのシングルセルトランスクリプトーム解析を行った。
[課題2.環境摂動による遺伝子発現応答の解析]フクロユキノシタにおいて、異なる光条件(24時間連続明、16時間明8時間暗、8時間明16時間暗)、培養温度(15度C、25度C)、栄養分である窒素濃度を変えた条件、サイトカイニン投与、エチレン前駆体投与などのRNA-seqを完了し、食虫性関連遺伝子の発現応答ゆらぎを解析した。
[課題3.温度感受に関わるクロマチン動態の解析]Palfalviを中心に食虫性関連遺伝子が共通のエピジェネティック制御を獲得して進化した可能性を検証するため、ATAC-seq解析を行った。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] ビュルツブルグ大学(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      ビュルツブルグ大学
  • [雑誌論文] A discordance of seasonally covarying cues uncovers misregulated phenotypes in the heterophyllous pitcher plant Cephalotus follicularis2021

    • 著者名/発表者名
      Fukushima Kenji、Narukawa Hideki、Palfalvi Gergo、Hasebe Mitsuyasu
    • 雑誌名

      Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences

      巻: 288 ページ: 20202568

    • DOI

      10.1098/rspb.2020.2568

    • 査読あり / 国際共著
  • [備考] 研究室web site

    • URL

      http://www.nibb.ac.jp/evodevo

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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