研究領域 | 予防を科学する炎症細胞社会学 |
研究課題/領域番号 |
17H06397
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小泉 昭夫 京都大学, 医学研究科, 名誉教授 (50124574)
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研究分担者 |
S Youssefian 京都大学, 医学研究科, 教授 (00210576)
手塚 徹 京都大学, スーパーグローバルコース医学生命系ユニット, 特定講師 (50312319)
土生 敏行 武庫川女子大学, 食物栄養科学部, 准教授 (70346071)
小林 果 三重大学, 医学系研究科, 講師 (70542091)
原田 浩二 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80452340)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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キーワード | 遺伝疫学 / もやもや病 / 感受性遺伝子 / シグナル制御 / RNF213 / ER stress |
研究成果の概要 |
RNF213は、もやもや病など多様な動脈閉塞性疾患に関わる遺伝子であり、R4810K変異はその感受性要因となるが、環境因子および分子レベルでの病理メカニズムは不明であった。本研究では、未病から発病に至る環境要因として免疫系要因に着目した疫学研究を行い、また、RNF213の機能解明を行った。具体的には、(1)血管閉塞に関わるRNF213シグナル系、(2)アポトーシスに至る細胞分裂異常とRNF213との関連、(3) アポトーシスを引き起こす小胞体ストレスにおけるRNF213の役割、及び、(4) 免疫系の攪乱因子であるウィルス及び腸内細菌との関連、を解明する4課題を通じて、攪乱の解明を目指した。
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自由記述の分野 |
衛生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、RNF213が炎症、アポトーシス、小胞体ストレス、細胞分裂、受容体型チロシンキナーゼなど、多様な細胞応答のシグナル制御に関わることが明らかとなった。RNF213の機能解明が進み、もやもや病をはじめとした、RNF213関連血管障害の疾患メカニズムの解明、ひいては、これらの疾患の予防・治療法の構築への貢献が期待できることに、本研究の学術的・社会的な意義がある。また、もやもや病の発症機構を理解する上で、ウィルス感染や腸内細菌叢の関与を精査したことにも意義がある。
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