計画研究
1)炎症性腸疾患(IBD)患者における宿主・微生物間の相互作用と病態の類似性と異質性腸内細菌叢によるリボヌクレオプロテイン複合体生合成、サイトカインシグナル活性化が、大腸粘膜のDNA修復や細胞周期、IFN-γシグナル等に影響を与えることが、免疫チェックポイント阻害薬の反応性及び免疫関連大腸炎に影響を与えていることを発見した (Mol Oncol. 2021)。免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連大腸炎は、潰瘍性大腸炎との間に腸組織と微生物組成に機能的な類似性をみとめるが、Bacteroides種の減少により、脂肪酸輸送システムが両病態で亢進し、免疫細胞が再構築されていることを発見した (Front Oncol. 2021)。炎症性大腸炎の腸内細菌叢により、リポアラビノマンナン生合成経路が亢進し、宿主腸管粘膜細胞のPI3K-AKT-mTORシグナル経路の亢進に影響を与え得ることを見出した。腸内細菌叢の組成変化、リポアラビノマンナン生合成経路制御、PI3K-AKT-mTOR阻害薬による治療戦略を立案 (Cancers (Basel) 2021)。2)中枢神経炎症疾患と細菌叢の化学コミュニケーション多発性硬化症などの免疫介在性疾患の病態に腸内細菌が関与していることを発見した(Front Immunol. 2020)。 プロドラッグタイプのクルクミン、クルクミンモノグルクロニド(CMG)が実験的自己免疫性脳脊髄炎において、腸内細菌叢を変化させ、脊髄炎の組織学的、臨床的な変調をきたすことを発見した (Front Cell Infect Microbiol. 2021) 。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
【受賞・表彰等】 ( 1 )件1)第十一回日本がん分子標的治療学会 鶴尾隆賞、がん分子標的薬バイオマーカー研究の精密化医療への応用、日本がん分子標的治療学会、2021年5月
すべて 2021 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件) 備考 (5件)
Mol. Oncol
巻: - ページ: 13062
10.1002/1878-0261
Cancers (Basel).
巻: 13 ページ: 3683
10.3390/cancers13153683
Front. Oncol
巻: 11 ページ: 763468
10.3389/fonc.2021.763468
Front. Cell. Infect. Microbiol.
巻: 11 ページ: 772962
10.3389/fcimb.2021.772962
Sci. Adv.
巻: 7 ページ: eabd2710
10.1126/sciadv.ab2710
Adv. Sci.
巻: 8 ページ: e2004303
10.1002/advs.202004303
FASEB Bioadv.
巻: 3 ページ: 1020-1033
10.1096/fba.2021-00030
https://newscast.jp/news/8376780
www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2021-12-03
www.mynewsdesk.com/japan-university-news/pressreleases/
http://www.qlifepro.com/news/20211206/curcumin-2.html?fbclid=IwAR2T39k91V7xfLTOY3HJvNzUU_iU-S2VpozYnAWQ7fkrNchTk8pCHh4AytY
news.mynavi.jp/techplus/article/20211209-2222354/?fbclid=IwAR2WJGDrBEHDZCuTiv2SePO5SiKo-Ar6sYT_f1rRuEsgoUSAwEJyQI57GKA