研究領域 | 化学コミュニケーションのフロンティア |
研究課題/領域番号 |
17H06404
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
西尾 和人 近畿大学, 医学部, 教授 (10208134)
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研究分担者 |
角田 郁生 近畿大学, 医学部, 教授 (00261529)
岡田 斉 近畿大学, 医学部, 教授 (20280620)
坂井 和子 近畿大学, 医学部, 講師 (20580559)
上嶋 一臣 近畿大学, 医学部, 講師 (70411593)
櫻井 俊治 近畿大学, 医学部, 講師 (90397539)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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キーワード | 腸内細菌 / 炎症性腸疾患 / 中枢神経炎 / 免疫関連有害事象 / エンリッチメント解析 |
研究成果の概要 |
炎症性腸疾患における宿主・微生物間の相互作用を検討し、以下の成果を得た。腸内細菌叢によるリボヌクレオプロテイン複合体生合成、サイトカインシグナル活性化が、大腸粘膜のDNA修復やIFN-γシグナル等に影響を与え、免疫チェックポイント阻害薬の反応性、免疫関連大腸炎に関連する。免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連大腸炎は、潰瘍性大腸炎との間に腸組織と微生物組成に機能的な類似性をみとめるが、Bacteroides種の減少により、脂肪酸輸送システムが両病態で亢進し、免疫細胞が再構築される。 多発性硬化症に腸内細菌叢が関与し、クルクミンモノグルクロニドにより組織学的、臨床的な変調をきたす。
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自由記述の分野 |
医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、炎症を伴う各種疾患における宿主とその環境との相互作用は、生体分子を介した化学コミュニケーションとして作用することが明らかとなった。また、免疫チェックポイント阻害薬による重篤な消化管免疫関連有害事象および効果にヒト大腸粘膜―腸内細菌の相互作用を見出すことは臨床的意義が大きく、コミュニケーションを変容させことによる治療効果の向上へと繋がる。また、炎症による炎症性腸疾患、中枢神経系疾患、発がんにおける腸内細菌叢の変化による機能的変容の解明は、今後の新しい治療法、治療薬創薬に繋がる。
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