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2021 年度 研究成果報告書

生体防御応答を制御する新規オルガネラ・ゾーンの同定

計画研究

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研究領域細胞機能を司るオルガネラ・ゾーンの解読
研究課題/領域番号 17H06415
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学 (2018-2021)
徳島大学 (2017)

研究代表者

齊藤 達哉  大阪大学, 薬学研究科, 教授 (60456936)

研究分担者 森田 英嗣  弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (70344653)
印東 厚  徳島大学, 先端酵素学研究所(次世代), 助教 (70779058)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2022-03-31
キーワードオルガネラ / ウイルス / 細菌 / 免疫 / 炎症 / 細胞死 / タンパク質分解
研究成果の概要

オルガネラは、生命の根幹をなす細胞の活動に関わる小器官であり、各々が高度に専門化した役割を担っている。本研究では、オルガネラで役割を担う場となるオルガネラ・ゾーンの観点から生体防御応答に関する解析を行い、以下(1)-(5)を明らかにした。(1) ゴルジ体のゾーンがDNAウイルスに対するインターフェロン産生に関わる。(2) 細胞膜のゾーンがファゴソーム損傷に起因する炎症応答に関わる。(3) 細菌感染により生じる膜損傷ゾーンを認識する分子がゼノファジーに関わる。(4) 複製オルガネラの分解ゾーンがフラビウイルスの増殖に関わる。(5) ミトコンドリアと複製オルガネラの接触領域がウイルス増殖に関わる。

自由記述の分野

免疫学、生物系薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

病原体に対する宿主応答に関しては、病原体成分を認識するセンサー、その下流のシグナル伝達因子、病原体複製に関わる因子が数多く同定されてきたが、宿主応答の時空間制御については不明な点が数多く残されていた。本研究はオルガネラ・ゾーンという独自の観点から新たな関連分子、制御メカニズム、生物学的意義などを見出したものであり、時空間制御の一端を明らかにしたという点で学術的意義がある。また、本研究は感染症において治療標的となり得る分子機構を明らかにしたものであり、新たな治療薬の開発に寄与するという点で社会的な意義がある。

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公開日: 2023-01-30  

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