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2021 年度 研究成果報告書

胎仔期生殖腺の性スペクトラム

計画研究

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研究領域性スペクトラム - 連続する表現型としての雌雄
研究課題/領域番号 17H06424
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学 (2018-2021)
徳島大学 (2017)

研究代表者

立花 誠  大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (80303915)

研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2022-03-31
キーワード性スペクトラム / 性決定 / 生殖腺
研究成果の概要

私たちは、雌雄を連続する表現型として捉え、性を再定義することを目標に研究を進めてきた。遺伝子変異マウスの胎仔期の生殖腺は、オス型の細胞とメス型の細胞が入り混じった「卵精巣」と呼ばれる表現型を示すことがこれまでの研究で明らかになっている。私たちの研究成果により、卵精巣ができる仕組みにはヒストンH3の9番目のリジンのメチル化、およびDNAのメチル化によるエピジェネティック制御が深く関わっていることが明らかになった。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ある種の遺伝子変異マウスの生殖腺は、オス型細胞とメス型細胞の混ざりからなる「卵精巣」を形成することが分かっています。私たちは、このようなオスとメスの中間の生殖腺ができる仕組みには、ゲノムの後天的な修飾である「エピゲノム」が深く関わっていることを明らかにしました。すなわち、細胞の核内に存在するヒストンと呼ばれるタンパク質にどの程度のメチル基が付加されるかによって、胎仔の生殖腺のオス化とメス化の度合いが決まることを見いだしました。本研究の成果は、雌雄を「二項対立的なもの」として捉えるべきではなく、「連続する表現型(スペクトラム)」として捉えるべきとの考え方を支持します。

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公開日: 2023-01-30  

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