研究領域 | 分子合成オンデマンドを実現するハイブリッド触媒系の創製 |
研究課題/領域番号 |
17H06450
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
丸岡 啓二 京都大学, 薬学研究科, 研究員(特任教授) (20135304)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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キーワード | ハイブリッド触媒 / ドミノ反応 / 精密有機合成 / 有機分子触媒 / 金属錯体触媒 / ペプチド |
研究成果の概要 |
近年、地球環境に配慮した触媒の分子設計や有機合成反応の開発が求められている。このため、生体内システムの利点を有機合成に取り入れることが、ひとつの有力な戦略法になる。例えば、生体系では、複数の酵素(生体触媒)が関与する多触媒反応による有機分子の活性化や複雑な天然物の一挙合成を易々と行なっているが、人工的には極めて難しい。本研究では、この酵素のような巨大分子を用いることなく、基質の認識及び活性化といった機能を抽出し、独立した機能を持つ複数の触媒が、協働・重奏して作用する「高性能ハイブリッド触媒系」の構築を目指し、新たなドミノ型精密有機合成反応を開拓した。
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自由記述の分野 |
有機合成化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幾つかの高性能ハイブリッド触媒系を創製できれば、従来の「生体触媒」や「金属錯体触媒」では及びもつかないような反応性や選択性の獲得が可能になる。それによって新規なドミノ型有機合成反応を開拓でき、従来、合成が難しいと思われていた有機化合物の新たな創製へとつながり、関連研究の諸分野の発展に大きな波及効果をもたらすものと思われる。また、新たな研究開発手法のパラダイムが創出でき、また、それによりイノベーションを創出することも可能になり、新たな科学技術への展開や波及効果が期待されるであろう。
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