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2021 年度 研究成果報告書

太陽系天体における水-岩石反応

計画研究

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研究領域水惑星学の創成
研究課題/領域番号 17H06455
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

渋谷 岳造  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究プログラム), 主任研究員 (00512906)

研究分担者 高谷 雄太郎  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (10636872)
深海 雄介  学習院大学, 理学部, 助教 (10754418)
廣瀬 丈洋  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 研究所長代理 (40470124)
中村 謙太郎  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (40512083)
西澤 学  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究プログラム), 副主任研究員 (60447539)
柏原 輝彦  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海洋機能利用部門(海底資源センター), 副主任研究員 (70611515)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2022-03-31
キーワード太陽系天体 / 水-岩石反応 / 熱水活動 / 地下水 / 地球外生命 / 代謝エネルギー
研究成果の概要

原始火星、内部海を持つ氷衛星エンセラダスとエウロパ、「はやぶさ2」 探査対象リュウグウの母天体の4つを主要な研究対象とし、実験と熱力学モデリングによって各天体の水-岩石反応を再現した。これにより、(1) リュウグウに記録されている母天体での水-岩石反応の物理化学条件、(2) 火星、エンセラダス、エウロパの水環境の化学組成、(3) 高温高圧下での水-岩石反応で発生する熱水組成、(4) 水環境における代謝可能エネルギー分布を明らかにした。これまで「液体の水の存否」のみで議論されてきた他天体のハビタビリティに関して「持続可能な代謝可能エネルギー供給」を2番目の基準として加えることを提案した。

自由記述の分野

地質学、地球化学、アストロバイオロジー

研究成果の学術的意義や社会的意義

本計画研究では、「持続可能な代謝可能エネルギー供給」が太陽系の水を保持する天体において熱水環境や湖水環境などの局所的な環境で起きている(いた)ことを明らかにした。これにより、地球外の天体においても「持続可能な代謝可能エネルギー供給」について、科学的に検証可能であることを証明した。この成果は、将来の地球外生命探査における具体的な探査対象環境や探査対象生物を選定する上での具体的な指標になるだけでなく、太陽系天体の水環境が地球における生命の起源と初期進化を明らかにする上でも重要な類似環境であることを意味している。

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公開日: 2023-01-30  

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