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2022 年度 研究成果報告書

太陽系天体における水-氷相互作用

計画研究

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研究領域水惑星学の創成
研究課題/領域番号 17H06456
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東京工業大学

研究代表者

関根 康人  東京工業大学, 地球生命研究所, 教授 (60431897)

研究分担者 谷 篤史  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (10335333)
荒川 雅  九州大学, 理学研究院, 助教 (10610264)
野口 直樹  徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 助教 (50621760)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2022-03-31
キーワード固体惑星・衛星・小惑星 / 地球惑星物質 / 宇宙・惑星化学 / 物理化学
研究成果の概要

惑星では太陽光に駆動された化学反応が起き、表面酸化が生じる。火星はこのような酸化を経験し、酸化鉄に覆われたといわれる。氷衛星では、酸化剤が氷地殻に取り込まれ地質活動に影響を与える。本研究では、火星はなぜ赤いのかと氷天体テクトニクスはなぜ多様性かという問いに取り組んだ。前者は、火星気候変動が駆動力となり、寒冷期の酸化剤の蓄積と温暖期の解放が酸化の鍵だとがわかった。後者は、氷に対する不純物の供給が、テクトニクスの二分性を引き起こすことがわかった。特に、内部海に対して上面から不純物が供給される場合は、表面更新が活発になり、内部海の下面から不純物が供給される場合、表面更新が乏しくなることがわかった。

自由記述の分野

惑星科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、量子物理化学、高圧科学、惑星科学を専門とする研究者が分野を超えて集結し、最先端の手法やアイディアを火星や氷衛星という対象に効果的に導入することが特色であり、新しい研究領域を拓くものである。これにより、これまで困難であった表層の水や氷に関連する物理化学過程をモデル化することができる。また、化学過程と物理過程を一つの枠組みで発展させることも独創的な点である。これによって、反応と循環の相互作用を扱うことが可能になり、水環境の多様性や時間進化がいかに制御されるのか、そのフィードバック全体像を理解することができる。

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公開日: 2024-01-30  

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