伸縮性のある繊維や合成皮革など、日々の生活に広く用いられているゴムや柔らかい樹脂材料を改良するために、コンピューターシミュレーションとAIを用いて材料設計を効率化する方法論の研究を行った。これらの材料は異なる成分がつながった高分子(ブロックコポリマー)よりなり、異なる成分が混ざらないことにより、複数の相が入り組んだ複雑な構造(ミクロ相分離構造)を示す。このようなブロックコポリマーやミクロ相分離構造から、伸び縮みの性質(弾性)を効率的に予測する方法論を確立し、様々な用途に対して目的とする弾性を示す材料設計を行う道筋を示すことが出来た。
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