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2021 年度 研究成果報告書

複雑ネットワーク解析に基づく物質・材料探索

計画研究

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研究領域次世代物質探索のための離散幾何学
研究課題/領域番号 17H06468
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関立教大学 (2019-2021)
東京大学 (2017-2018)

研究代表者

大西 立顕  立教大学, 人工知能科学研究科, 教授 (10376387)

研究分担者 高橋 数冴  東京大学, 医科学研究所, 助教 (00909385)
久野 遼平  東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 講師 (60725018)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2022-03-31
キーワード高分子ブロック共重合体 / 相分離構造 / エラストマー / 中心性 / 架橋 / マルチフラクタル / 複雑ネットワーク / 化合物空間
研究成果の概要

ネットワーク科学の手法でエラストマーの構造の不均一性を定量的に評価することで弾性特性を解析した.空間的な位置とトポロジーから算出される指標によって応力が統一的に記述できることを明らかにした.これにより,複雑な構造であっても各架橋点が応力に与える影響を定量化することができる.エラストマーを重み付きネットワークで表現し,一軸伸長下での構造変化を解析した結果,架橋点の弾性への寄与の仕方が架橋反応濃度によって異なることを明らかにした.シミュレーションで作成した高分子ブロック共重合体のミクロ相分離の準安定構造を解析し,最大連結成分やマルチフラクタル指標が自由エネルギーと強い相関があることを明らかにした.

自由記述の分野

ビッグデータ解析

研究成果の学術的意義や社会的意義

複雑ネットワーク科学を応用してエラストマーの架橋点の空間上の位置とネットワーク上の位置の両方を考慮した新たな中心性指標を開発したことで,応力の統一的記述が可能になり,架橋点の応力への寄与や応力が集中する分子鎖の推定を実現した.ミクロ相分離の複雑な構造をマルチフラクタルで特徴づける手法を開発し,特異性指数や一般化次元などのマルチフラクタル指標が力学物性や自由エネルギーに関係していることを見出した.ミクロ相分離の構造情報のみから応力特性や自由エネルギーをある程度予測することが可能となり,計算コストの高いブロックコポリマーのシミュレーションにおけるパラメータ探索の効率化につながった.

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公開日: 2023-01-30  

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