計画研究
平成19年度9月〜12月に行う予定であったセンサーネット構築・実装に関.して、生活習慣病のためのセンサーデバイスが、小型の心電センサーなどを要する特殊な物であり、広域のセンサーネットワーク構築のために今年度のうちに大量にセンサーデバイスを調達することは間に合わないことが構築・実装の段階でわかった。また広域かつ大規模なセンサーネットワークが構築できたとしても、センサーのキャリブレーションやバッテリーのメンテンスに予想以上にコストがかかることが検討の結果明らかとなった。また、平成19年度12月〜3月に行う予定であった医療データの収集・解析について。今年度のうちに無理して規模を拡大しても、その結果得ちれるデータが有用なものがどうかは試行錯誤しなければわからないため、拙速な規模拡大よりも、小さな範囲で精緻なデータを獲得しつつ、その精度を保ったまま規模を徐々に拡大する方がよいという結論に達した。これらのことから、平成19年度に予定していたセンサーネットワークデバイスの準備、生活習慣病の被験者管理業務等を平成20年度に実施した。そのような環境整備の上で実験を遂行した。被験者は、ウエアラブルセンサーおよびZigBeeエンドデバイス(PDA+Bluetooth/ZigBee変換器)を装着し、さらに据え置きセンサーを用いて各種の生体データの測定を行った。個人のデスクなどPDAが接近し易い位置に置いておけば、PDA内に蓄積したデータが自動的に送信される。データ解析者は、コントロールサーバに集まったデータと健診・診療情報をマッチしてデータマイニングを行った。このときに必要に応じて、計算機クラスタに計算ジョブを投入した。この結果、フーリエ変換などを用いて特徴量を取り出し決定木学習を行ったところ、図2に示すような良好な判別能力を得ることができた。そして健診・生体データの間の相関分析などのこれまでになかったデータマイニングが可能となった。
すべて 2008 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)
Towards Sustainable Society on Ubiquitous Networks, Springer-Verlag(Oya, Makoto, et.al, eds.)
ページ: 1-14
情報処理学会誌 49(8)
ページ: 919-925
Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism 93(7)
ページ: 2877-2884
http://www.infoplosion.nii.ac.jp/info-plosion/