研究概要 |
昨年度に引き続き,情報爆発時代に対応する計算基盤として、超分散環境上で多種なアプリケーションを安全安心に実行できる基盤技術へ向けた研究の推進を行った.主たるアプローチとして,(1)障害発見・回復の自動化手法による実行基盤の自律化,(2)仮想マシンの利用による実行基盤の動的構成,(3)光パスネットワークによる加速,(4)ネットワークの特性やトポロジを考慮するミドルウェアの効率化,を採る.以下は具体的な成果のごく一部である:分散ソフトウェアの自律的な障害解析について,各プロセスの関数呼び出しをトレースに記録し,正常時のトレースモデルの作成により異常の発見を行う手法を提案し,実システムにおいて有効性を確認した.また光パス・電気パケットを混在させたネットワークとその管理手法を提案し,並列演算の性能を小さい機器コストで向上可能であることをシミュレーションにより確認した.
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