研究概要 |
昨年度に引き続き, 情報爆発時代に対処するための自律的実行基盤「リジリエント・グリッド」を構築することを目的として, 超並列分散環境上で多種なアプリケーションを安全・安心に実行できる要素技術の研究開発を行った. 主たる項目としては, (1)高度にスケーラブルな仮想実行基盤とファイルシステム, (2)高度にスケーラブルで自律的な実行基盤の障害検知・回復技術, (3)次世代ネットワークと通信アルゴリズムの融合, などが挙げられる. 以下は, 具体的な成果のごく一部である : 広域分散ファイルシステムにおいて, アクセスパターンと性能を考慮したファイル複製配置手法を提案し, 既存のファイルシステムであるGfarmに適用し, InTriggerテストベッドで有効性を確認した. また, 電気パケットネットワーク上に光サーキットネットワークを補助的に利用するネットワークを提案し, HPCアプリケーションの性能向上が実現できることを, シミュレーションで示した.
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