研究概要 |
昨年度に引き続き,情報爆発時代に対処するための自律的実行基盤「リジリエント・グリッド」を構築することを目的として,超分散環境上で多種なアプリケーション存安全・安心に実行するための要素技術の研究開発を行った.主たる項目としては,(1)高度にスケーラブルな仮想実行基盤とファイルシステム,(2)高度にスケーラブルで自律的な実行基盤の障害検知・回復技術,(3)次世代ネットワークと通信アルゴリズムの融合(4)実行基盤の性能モデリング・シミュレーションなどが挙げられる.以下は,具体的な成果のごく一部である:スケーラブルで自律的に実行可能なクラウドでのマルチキャスト手法を提案し,Amazon EC2/S3クラウドで有効性を確認した.HPCアプリケーションのチェックポイントを低いオーバーヘッドでかつディスクレスで行うためのフォールトトレラントモデルを提案し,有効性を確認した.また,仮想マシンマイグレーションを考慮した大規模データ処理の最滴化手法を提案し,シミュレーション及び実環境において有効性を確認した.
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