研究領域 | 情報爆発時代に向けた新しいIT基盤技術の研究 |
研究課題/領域番号 |
18049050
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
下條 真司 大阪大学, サイバーメディアセンター, 教授 (00187478)
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研究分担者 |
原 隆浩 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 助教授 (20294043)
村田 正幸 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (80200301)
若宮 直紀 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 助教授 (50283742)
加藤 精一 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (40346127)
秋山 豊和 大阪大学, サイバーメディアセンター, 講師 (80324862)
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キーワード | ユビキタスネットワーク / コンテンツ共有 / メタデータ管理 / ピア・ツー・ピア / セキュリティー / センサネットワーク / オーバーレイネットワーク / 気象 |
研究概要 |
本研究課題の目的は、従来のデータ管理手法と解析手法にかわる、ユビキタネットワークコンテンツの情報爆発の及ぼす影響を抑止できる新しいデータ管理・解析基盤の構築である。本年度は、研究課題に関する3つの相互に関連する研究テーマについて取り組んだ。 P2Pおよびセンサネットワークにおけるコンテンツ共有基盤の研究については、ピア間のデータ複製の更新にかかる負荷の分散と遅延の抑制を目的としつつ、高い耐障害性を実現するため、オリジナルデータをもつピアを根とし、複製をもつピアをノードとするn分木の更新伝搬木を、ピアの自律的な動作のみで作成する方式を考案した。さらに、広範囲の領域をカバーするセンサネットワークにおいて、移動型センサを導入することにより、大量のデータを効率的にデータセンタに配送する方式を考案した。 ユビキタスネットワークコンテンツを支えるネットワーク基盤の研究においては、情報検索の効率の向上のための,物理網構造を考慮した論理網構築手法を提案した。提案手法は、ピア間の論理距離に物理距離との相関があり、かつ、次数分布がパワー則に従う論理網を構築するための、網構築、網改善、障害回復機構からなる。シミュレーションによって,検索メッセージの到達率が約60%向上することを示した。 ユビキタスネットワークコンテンツのメタデータ管理基盤とその応用システムに関する研究では、各ピアに接続されたセンサからデータ解析が必要なデータをP2Pミドルウェア上で効率的に収集する手法を考案し、その手法が気象センサから予測情報を計算する上で有用であることを提案した。 今後の展望として、コンテンツフィルタリングや問合せ処理、国際テストベッドネットワークPlanetLab上にプロトタイプシステムを実装し、実測評価、より大量のデータを効率よく収集するための改良、そして、アプリケーションにおける検討で明らかとなった信頼モデルの構築を目指す。
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