研究領域 | 海洋表層・大気下層間の物質循環リンケージ |
研究課題/領域番号 |
18067008
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
津田 敦 東京大学, 海洋研究所, 准教授 (80217314)
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研究分担者 |
道田 豊 東京大学, 海洋研究所, 教授 (20323628)
齊藤 宏明 (独)水産総合研究センター, 東北区水産研究所, 室長 (30371793)
高橋 一生 (独)水産総合研究センター, 東北区水産研究所, 主任研究員 (00301581)
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キーワード | 鉄 / 窒素固定 / 亜熱帯太平洋 / ダスト / 台風 |
研究概要 |
当該年度には自由落下式水中分光高度計を購入し、平成19年2月に行われた、淡青丸試験航海に乗船し機器の作動および船舶における観測作業手順を確認した。右舷側ガントリーの滑車にケーブルを通す方法で順調に投入回収が行われることが確認され、シグナルも良好であった。さらに、データから光深度を求めるソフトウェアーを開発した。また、亜熱帯海域で、ダスト降下や台風通過のシミレーション培養を行うための調温水槽が、亜寒帯で使用してきたものでは容量が不足していることが判明したため、大容量の塩害地野外用コンプレッサーと、ポンプを組み合わせたシステムを設計した。また、平成19年に予定されていた本プロジェクト関連航海KT-07-7次航海に向けて、表面モニタリング装置に装備されている光学式硝酸センサーの整備を行った。 当該年度に購入を予定していたクロロフィルセンサー付きアルゴフロートは、クロロフィルセンサーの欠陥により、購入ができず、平成19年度に予算の繰り越し措置を行った。19年度になってもセンサーの不具合が、なかなか解消されなかったが、ようやく11月に購入・納品に至り、その後、機器の設定に約2カ月を要した。AO3-10課題の東海大学虎谷準教授と協力し、過去10年間の台風の進路と水色衛星画像の探索を行い、台風の進行速度が低下する変曲点付近で台風通過によると考えられるクロロフィルの増加が認められることが判明し、投入地点としては、北緯20度、東経134度付近が、最も可能性の高い海域として絞り込まれた。
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