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2010 年度 実績報告書

微量気体成分の海面乱流フラックス直接測定法の開発

計画研究

研究領域海洋表層・大気下層間の物質循環リンケージ
研究課題/領域番号 18067010
研究機関岡山大学

研究代表者

塚本 修  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (40027298)

研究分担者 石田 廣史  神戸大学, 理事 (60031473)
村田 昌彦  海洋開発研究機構, 地球環境変動領域, チームリーダー (60359156)
永尾 一平  名古屋大学, 大学院・環境科学研究科, 助教 (00252297)
岩田 徹  岡山大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (10304338)
近藤 文義  東京大学, 大気海洋研究所, 特任研究員 (40467725)
キーワード気候変動 / 地球温暖化 / 海面フラックス / 地球観測 / 地球変動予測
研究概要

研究の最終年度として,研究成果のとりまとめとともに,これまでの研究の継続・進展として以下の項目について研究を実施した。
1.海洋地球観測船「みらい」を用いた海面乱流フラックス測定を継続した。
これまで実施してきた定常観測を継続し,様々な海域・季節における海面熱フラックス,水蒸気フラックス,二酸化炭素フラックスを渦相関法によって直接測定することができた。
2.CO2乱流変動を測定する2つの手法,オープンパスガス分析計とクローズドパス分析計のそれぞれの長所と短所を定量的に明らかにした。
オープンパスガス分析計はサンプル空気のCO2変動を直接測定できるメリットがある。しかし光学窓の海塩粒子による汚れで,見かけ上CO2変動が大きくなりCO2フラックスを過大評価する場合があることがわかった。クローズドパス分析計では測定器までサンプル空気を導くチューブによってCO2変動の信号が減衰し,CO2フラックスを過小評価することを示した。
3.プロファイル法によってCO2だけでなくDMSフラックスの測定にも応用できることを実証した。渦相関法自身の精度検証のため,CO2の鉛直分布とモニン・オブコフ相似則を用いてこれまで研究を進めてきたが,DMSについてもサンプル空気をPTR質量分析計に導くことで可能になった。
4.モバイルフラックスシステムの運用とソフトウェアの改良
本研究で開発してきた様々な船舶に応用できるモバイルフラックスシステムについて,研究船「白鳳丸」で運用することに成功し,またデータ処理ソフトウェアの改良によって,これまで限定的であった解析対象期間を広げることができた。
5.最終年度としての研究成果のとりまとめを行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Mobile platform for on-board eddy flux measurements of energy, CO2 and momentum2010

    • 著者名/発表者名
      Tsukamoto, O.
    • 雑誌名

      Proceedings of Techno-Ocean 2010

      巻: 1 ページ: 84-87

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 渦相関法における小さな海面CO2フラックス測定におけるオープンパス型とクローズドパス型の差異2010

    • 著者名/発表者名
      近藤文義
    • 雑誌名

      日本農業気象学会2010年度全国大会講演論文集

      巻: 1 ページ: 169-169

  • [雑誌論文] Decadal increases in anthropogenic CO2 along 20°S in the South Indian Ocean2010

    • 著者名/発表者名
      Murata, A.
    • 雑誌名

      Journal of Geophysical Research

      巻: 115 ページ: doi:10.1029/2010JC006250

    • 査読あり
  • [学会発表] Accurate Measurement of Air-Sea CO2 Flux with Open-path Eddy-Covariance2010

    • 著者名/発表者名
      Tsukamoto, O.
    • 学会等名
      The 6th International Symposium on Gas Transfer at Water Surfaces
    • 発表場所
      京都ガーデンパレス(京都市)
    • 年月日
      2010-05-20
  • [図書] Proceeding of the 10th International Symposium on Gas Transfer at Water Surfaces(共著)2011

    • 著者名/発表者名
      Tsukamoto, O.
    • 総ページ数
      154-164
    • 出版者
      Kyoto University Press

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公開日: 2012-07-19  

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