研究概要 |
界面活性剤等の両親媒性分子が水中で形成するリオトロピック相は,ずり流動場によりしばしば劇的な相転移や構造転移を起こす。中でもラメラ相は,ずり流動場によりオニオン相(多重膜ベシクルのみで充填された相)に転移する現象が15年ほど前に見出されて以来,多くの研究がなされているが,転移機構については依然として不明の点が多い。本研究では,ラメラ→オニオン転移が起こる条件および転移機構の解明を目的とし,小角光散乱/ずり応力同時測定(rheo-SALS),X線小角散乱/ずり応力同時測定(rheo-SAXS),光学顕微鏡観察・計算機シミュレーションおよび理論構築を行うものである。
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