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2006 年度 実績報告書

K_L_→π ̄0 ̄νν崩壊から探るフレーバー混合と新しい物理

計画研究

研究領域フレーバー物理の新展開
研究課題/領域番号 18071006
研究機関大阪大学

研究代表者

山中 卓  大阪大学, 大学院理学研究科, 教授 (20243157)

研究分担者 山鹿 光裕  大阪大学, 大学院理学研究科, 特任助手(常勤) (50379301)
稲垣 隆雄  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (60044757)
LIM Gei Youb  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (90332113)
小松原 健  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (30242168)
南條 創  京都大学, 大学院理学研究科, 助手 (40419445)
キーワードCPの破れ / K中間子 / 大強度陽子加速器 / J-Parc / ビームライン
研究概要

本研究の目的は、現在東海村で建設中のJ-Parc大強度陽子加速器を用いて、K_L→π^0νν崩壊を観測することである。そのために、今年度は次のことを行った。
*実験の計画書を作成して提出し、6-7月に行われたJ-Parcの実験審議委員会において、その物理的意義を認める"Stage-1 Approval"を得た。
*モンテカルロシミュレーションを用いて、中性ビームラインの基本設計を行った。陽子を当てる固定標的の下流に置く2段のコリメータの形状や大きさを様々に変えて、ビームライン下流で見える中性子の位置分布を比較した。この結果、ビームの周りにしみ出すビームハローの成分を0(10-4)落とせる見通しがついた。
*ビームラインと測定器の精度の高いシミュレーションを行うために、Geant4というパッケージを用いて、新たな統一的なソフトウェアを開発した。
*電磁カロリメータをはじめとする測定器は、高いレートの下で正確に、大きなダイナミックレンジに渡ってエネルギーと時間を測定する必要があるため、波形を逐次記録する。このための回路の性能評価を行った。その結果、海外の研究協力者であるシカゴ大が提案した、新たな手法を中心に開発することにした。これは、パルスを正規分布に直すフィルターと14bit 125MHzのFADCを組み合わせる。
*ガンマ線検出器の厚みを増やして、検出効率を上げることを検討し、制作の準備を始めた。
*研究協力者である山形大の田島氏と防衛大の松村氏は、蛍光ファイバーを大量に読み出すための、効率の高い光検出器の性能評価を行った。
*KEKの陽子加速器を用いたKEK E391a実験の一部のデータを用いた結果を論文発表し、他のデータの解析についても学会等で報告した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] New Limit on the K_L→π^0 ν ν Decay Rate2006

    • 著者名/発表者名
      J.K.~Ahn, et al.
    • 雑誌名

      Physical Review 74

      ページ: 051105(R)

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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