計画研究
特定領域研究
細菌べん毛基部に存在する直径約30ナノメートルのモータは、膜を介したイオンの電気化学的ポテンシャル差を利用して回転する。主に内膜蛋白質で構成された固定子複合体中をこれらのイオンが通過するときに起きる、固定子複合体と回転子複合体との間の相互作用変化が回転力を生み出すと考えられている。本研究では、各種の構造解析手法を駆使し、細菌べん毛のトルク発生ユニットの構造基盤を明らかにすることを目的とする。固定子蛋白質、固定子と直接相互作用する回転子蛋白質の原子レベルの構造決定を行い、原子レベルでのエネルギー変換機構の理解に迫ることを目指す。また、べん毛特異的輸送モーターの特性を明らかにし、べん毛形成システムとF0F1-ATPase の間のエネルギー変換の共通原理、同じエネルギー源を異なる仕事に変換する仕組みの解明を目指す。
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