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2010 年度 実績報告書

テンサイ雄性不稔性原因遺伝子と花粉稔性回復遺伝子の相互作用解析

計画研究

研究領域植物の生殖におけるゲノム障壁成果分析
研究課題/領域番号 18075001
研究機関北海道大学

研究代表者

久保 友彦  北海道大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (40261333)

研究分担者 三上 哲夫  北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (50133715)
小野寺 康之  北海道大学, 大学院・農学研究院, 助教 (80374619)
キーワード細胞質雄性不稔性 / 生殖 / 核・細胞質相互作用
研究概要

細胞質雄性不稔性は雄性配偶子の特異的退化現象で,遺伝学的には雄性不稔原因遺伝子と稔性回復遺伝子の間に何らかの相互作用があるものと考えられる.申請者はテンサイを材料に用い,雄性不稔原因ミトコンドリア遺伝子preSatp6と稔性回復核遺伝子Rf1のクローン化に成功している.そこで,本研究計画はpreSatp6とRf1の相互作用を検出し,それにともなうミトコンドリア機能の変化を明らかにすることを目的とする.preSATP6ポリペプチドと相互作用するRf1コピーと相互作用しないrf1コピー間でキメラ遺伝子を作成し,CMS株培養細胞を用いたアッセイ系により相互作用の有無を調べた.その結果,相互作用有/無の組み合わせではいずれのキメラ遺伝子も相互作用能を消失した.また,相互作用有/有の組み合わせであっても,相互作用能は失われた.このことから,相互作用能を担うのは特定の領域ではなく,全体のバランスであると考えられた.テンサイと同じアカザ科に属するホウレンソウは雌雄異株として知られているが,雌雄の機能を備えた間性も見出される.本計画では,ホウレンソウの性決定遺伝子の同定および特徴づけを通じて,性決定メカニズムを明らかにすることも試みる.これまでに同定してきたホウレンソウの雄性決定遺伝子(Y)および間性決定遺伝子(M)は,同一連鎖群に座乗しているが対立関係には無いことを明らかにした.さらに,ホウレンソウの性決定遺伝子のポジショナルクローニングへ向けた研究基盤の整備として,BACゲノムライブラリーを構築した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Male sterility-inducing mitochondrial genomes : how do they differ?2011

    • 著者名/発表者名
      Tomohiko Kubo
    • 雑誌名

      Critical Reviews in Plant Sciences

      巻: 30 ページ: 378-400

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Large 3' UTR of sugar beet rps3 is truncated in cytoplasmic male-sterile mitochondria2011

    • 著者名/発表者名
      Muneyuki Matsunaga
    • 雑誌名

      Plant Cell Reports

      巻: 30 ページ: 231-238

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mitochondrial genome diversity in Beta vulgaris L.ssp vulgaris (Leaf and Garden Beet Groups) and its implications concerning the dissemination of the crop2011

    • 著者名/発表者名
      Dayou Cheng
    • 雑誌名

      Genetic Resources and Crop Evolution

      巻: 58 ページ: 553-560

    • 査読あり
  • [学会発表] テンサイOwen型細胞質雄性不稔株におけるミトコンドリア呼吸の特徴付け2011

    • 著者名/発表者名
      松永宗幸
    • 学会等名
      日本育種学会第120回講演会
    • 発表場所
      福井県立大学(福井県)
    • 年月日
      2011-09-24

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公開日: 2013-06-26  

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