計画研究
特定領域研究
高等植物では、同種の自家花粉・他家花粉の他にも異種など様々な花粉が柱頭上に受粉される。自家不和合性植物では、同種異株の他家花粉で受精する。つまり、その柱頭上では、自己に加えて異種など異なるゲノム構成の花粉を排除する「ゲノム障壁」が存在するが、実体は明らかになっていない。申請者は同種、異なるS遺伝子型であるが、不和合性反応を示す植物を同定した。これは、同種のものが異種に分化する過程、つまり、現在進行形で「ゲノム障壁」が構築されつつあると考え、この現象を制御する遺伝子を解析する。さらに、申請者は生殖器官特異的遺伝子を網羅的に解析した過程で、花粉と柱頭間の「ゲノム障壁」を誘起する分子の候補を単離した。そこで、本申請では、こうした遺伝子の機能を先の現象と絡め、受粉反応時に「ゲノム障壁」を誘起する遺伝子の実体解明を行うことを目的とする。
すべて 2009 2008 2007 2006 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (2件) 図書 (2件) 備考 (2件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)
Plant Cell Physiol. 49
ページ: 1407-1416
Plant Cell 19
ページ: 107-117
ページ: 3876-3888
Nature Genet. 38
ページ: 297-299
Genes Genet. Syst. 81
ページ: 63-67
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/project.html