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2007 年度 実績報告書

高等植物の胚成熟制御ネットワークの解明

計画研究

研究領域植物の生殖におけるゲノム障壁成果分析
研究課題/領域番号 18075007
研究機関名古屋大学

研究代表者

服部 束穂  名古屋大学, 生物機能開発利用研究センター, 教授 (10164865)

研究分担者 武田 真  名古屋大学, 生物機能開発利用研究センター, 准教授 (00432253)
加賀谷 安章  三重大学, 生命科学研究支援センター, 助教 (20335152)
キーワード遺伝子 / 種子形成 / シロイヌナズナ / 休眠 / 転写因子 / オーキシン / アブシジン酸 / 発芽
研究概要

(1)FUS3による胚成長抑制メカニズムの解析(担当:加賀谷)
実生でのFUS3による成長抑制効果が低下した突然変異体をこれまで単離してきた。そのうちfus3-imposed growth arrest 2 (fga2)変異体は、種子休眠性が低下しており、発芽時には強いGA生合成阻害剤耐性を示した。fga2原因遺伝子のポジショナルクローニングを行ったところ、molybdenum cofactor sulfuraseをコードするABA3のアレルであることがわかった。aba3は、aba1やaba2とともに、ABA欠損変異体として知られる。aba2変異体においてFUS3を異所発現させたところやはり、成長抑制が緩和されていた。これらの結果は、FUS3によるABA生合成制御が胚の成長停止機構に重要な働きをしていることによるものと考えられる。
(2)1ec1、1ec2、fus3およびabi3変異体のトランスクリプトーム(担当:服部)
4つの種子成熟主要制御因子を中心とした制御ネットワークの理解するには、それぞれの変異のトランスクリプトームに対する影響を全体的に理解する必要がある。そのため、支援班の協力を得て4つの変異体および対応する野生型の未熟種子(8DAFおよび12DAF)を用いてマイクロアレイ解析を行った。
(3)種子特異的遺伝子発現のエピジェネティック制御の解析(担当:武田)
昨年度、FUS3の支配下にある2つの遺伝子、bZIP12およびLOB40が、エピジェネティック遺伝子発現抑制に異常を示すbru1変異体の葉や幼苗において異所的な発現を示すことを明らかにした。一方、FUS3自身がpolycombの制御を受けることが報告されている。そこでproFUS3:GUSをbru1変異体へ導入しところ、頻度は低いものの、植物体において局所的なGUSの発現が観察されるという予備的結果を得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 高浸透圧ストレスおよびアブシジン酸のシグナル伝達に関与するプロテインキナーゼ-SnRK2プロテインキナーゼを中心として.2007

    • 著者名/発表者名
      服部束穂, 小林裕子
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 増刊 52・6

      ページ: 557-564

  • [学会発表] Modulation of auxin signaling during seed development in Arabidopsis.2007

    • 著者名/発表者名
      Yasuaki Kagaya
    • 学会等名
      International Plant Growth Substances Association 19th Meeting
    • 発表場所
      Puerto Vallarta, Mexico
    • 年月日
      20070721-25

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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