計画研究
「植物ゲノム障壁」の支援班における研究サポートは、(1)生殖の全過程について、マイクロアレイによる遺伝子発現プロファイルを作成し、遺伝子発現の全体像を基盤情報として整備する(2)これらの情報解析をサポートするツールを提供して速やかに個々の班員の研究に役立てること、(3)個別課題のマイクロアレイ実験をサポートすること、である。この目的に沿って、今年度は以下の成果を得た。十分な解析情報を得てきわめて有用なデータ共有利用システムが作ることができ、班員個別研究のサポートも効率よく行う事ができた。1、イネ生殖ステージの発現プロフィール解析イネ生殖ステージは、穎花または葯で10ステージ12組織、受粉から受精までの柱頭および子房で5ステージ7組織、受精から胚乳分化発生期までの5ステージ10組織からサンプルを収集し、Affymetrix社のアレイを用いて全組織についてのハイブリダイゼーション実験と発現データの取得が終了した。また減数分裂期から成熟花粉形成までの葯サンプルを、レーザーマイクロダイセクションにより花粉母細胞とタペート組織に切り分け、ステージ毎のRNAでアレイ実験を実施した。2、イネ生殖ステージの発現情報の効率的解析システムの構築これらのデータは、公募課題により構築されたデータベース"Oryza Express"より班内公開を開始し、全遺伝子の発現検索が可能となった。このシステムを用いて、個々の班員の研究も加速している。3、イネ、アラビドプシス、オオムギのアレイ解析実験のサポート班員からの要望を受け、7課題の総計44アレイ実験を実施し、データを返送した。今後の予定としては、生殖ステージにおける5万の遺伝子の発現変動(パターンおよび発現量)を種々の方法で解析し論文にまとめると同時に、個々のステージにおいての特徴的発現遺伝子の機能解析についても、発生プログラムとの関連づけを目指して解析を進める予定である。
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