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2007 年度 実績報告書

カルパインによる生体のモジュレーション

計画研究

研究領域タンパク質分解による細胞・個体機能の制御
研究課題/領域番号 18076007
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

反町 洋之  財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (10211327)

研究分担者 小野 弥子  東京都臨床医学総合研究所, 主任研究員 (20392376)
秦 勝志  東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (10392375)
尾嶋 孝一  東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (60415544)
キーワードカルパイン / 胃腸 / 酵素 / 蛋白質 / プロテオリシス / カルシウム / メンブレン・トラフィック / 骨格筋
研究概要

カルパインは,細胞質内にあって厳密に基質を認識して限定分解する,Ca2+-要求性モジュレータ・プロテアーゼである。哺乳類のカルパイン15遺伝子のうち7種は,その変異が疾患・致死を引き起こす。よって,カルパインが生体の正常な維持に必須な酵素であることは明らかである。ヒトのカルパイン不全による疾患には筋ジストロフィー,糖尿病などが含まれ,カルパインを標的とした診断・治療の期待が高まっている。一方で,カルパインの作用機序ついては未だにほとんどが不明である。そこで本研究では,カルパインの作用機序を個体,細胞,in vitroの各レベルから解析し,カルパイン不全による生体システム破綻のメカニズムを明確にし,カルパインが生体をモジュレートする分子機構の解明を目的とした。今年度は,様々なカルパイン遺伝子改変マウスを利用し,様々な解析を継続した。まず,p94ノックインマウスについて平常状態,及び,トレッドミルによる過運動負荷時の両方について,野生型との比較解析を詳細に行なった。その結果,平常時には強い表現型ではないp94ノックインマウスの骨格筋内に,過運動負荷時にはかなり重篤なジストロフィー症状が検出されるようになった。一方,胃特異的カルパインnCL-2については,生化学的解析を進め,これまでコンベンショナルカルパインで知られていたドメインIV-VIを介したヘテロダイマー形成の代わりに,ドメインIIIを介したホモオリゴマー形成をしていることを明らかとした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Multiple molecular interactions implicate connectin/titin N2A region as a modulating scaffold for p94/calpain 3 activity in skeletal muscle.2008

    • 著者名/発表者名
      Hayashi, C
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 283

      ページ: 14801-14814

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Muscle RING-Finger Protein MuRFl as a Connector of Muscle Energy Metabolism and Protein Synthesis.2008

    • 著者名/発表者名
      Koyama, S
    • 雑誌名

      J.Mol.Biol. 376

      ページ: 1224-1236

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Stomach-specific calpain,nCL-2/calpain 8,is active without calpain regulatory subunit, and oligomerizes through C2-like domains2007

    • 著者名/発表者名
      Hata, S
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 282

      ページ: 27847-27856

    • 査読あり
  • [学会発表] Unconventional calpains2007

    • 著者名/発表者名
      Sorimachi, H.
    • 学会等名
      FASEB Summer Research Conferences-The Biologyof Calpainsin Health & Disease
    • 発表場所
      Colorado,USA
    • 年月日
      2007-07-15

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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