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2009 年度 実績報告書

カルパインによる生体のモジュレーション

計画研究

研究領域タンパク質分解による細胞・個体機能の制御
研究課題/領域番号 18076007
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

反町 洋之  (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 参事研究員 (10211327)

キーワードカルパイン / 胃腸 / 酵素 / 蛋白質 / プロテオリシス / カルシウム / メンブレン・トラフィック / 骨格筋
研究概要

カルパインは細胞質内に存在し、厳密に基質を認識して限定分解する、Ca^<2+>-要求性モジュレータ・プロテアーゼである。哺乳類のカルパイン15遺伝子の約半数について、その変異により疾患・致死が引き起こされる。よって、カルパインが生体の正常な維持に必須な酵素であることが明確となっている。ヒトのカルパイン不全による疾患には筋ジストロフィー、滑脳症などが含まれ、カルパインを標的とした診断・治療の期待が高まっている。一方で、カルパインの作用機序ついては未だにほとんどが不明である。そこで本研究では、カルパインの作用機序を個体、細胞、in vitroの各レベルから解析し、カルパイン不全による生体システム破綻のメカニズムを明確にし、カルパインが生体をモジュレートする分子機構の解明を目的とした。今年度は、昨年度までに解析を継続している、カルパイン及び関連分子の遺伝子改変マウスについて、いくつかの結果をまとめて論文として投稿した。まず、筋特異的カルパイン(p94)については、運動負荷時におけるp94の挙動を中心として、論文にまとめた。また、p94の今までに知られていなかったユニークな性質についても論文にまとめた。また、p94の筋細胞内の局在についても、プロテオーム解析などの結果を含めて論文にまとめつつある。一方、胃特異的カルパインnCL-2については、ノックアウトの表現型が確定したため、この知見と、遺伝学的に見出したnCL-4との分子レベルでの関係について、論文にまとめた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] CaMPDB : a Resource for Calpain and Modulatory Proteolysis.2009

    • 著者名/発表者名
      duVerle, D.A., Takigawa, I., Ono, Y., Sorimachi, H., Mamitsuka, H.
    • 雑誌名

      Genome Informatics 22

      ページ: 202-214

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Inhibition of calpain increases LIS1(PAFAH1B1) and partially rescues in vivo phenotypes in a mouse model of lissencephaly.2009

    • 著者名/発表者名
      Yamada, M., Yoshida, Y., Mori, D., Takitoh, T., Kengaku, M., Umeshima, H., Takao, K., Miyakawa, T., Sato, M., Sorimachi, H., Wynshaw-Boris, A., Hirotsune, S.
    • 雑誌名

      Nat.Med. 15

      ページ: 1202-1207

    • 査読あり
  • [学会発表] Calpaines et Calpainopathies.2009

    • 著者名/発表者名
      Sorimachi, H.
    • 学会等名
      VIIes Journees annuelles de la SFM (Societe Francaise de Myologie)
    • 発表場所
      Hendaye,France
    • 年月日
      2009-10-30
  • [備考]

    • URL

      http://calpain.org

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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