計画研究
特定領域研究
生物は、匂いやフェロモンなど外部環境からの情報分子を受容・伝達・情報統合して、生存のための個体応答として出力する高感度・高選択性の嗅覚センサーをもつ。センサー分子である嗅覚受容体とフェロモン受容体は、昆虫から哺乳類まで多くの生物において多重遺伝子ファミリーを形成しており、進化の過程で、情報分子の性質の変化とともに、その構造・発現空間・機能を適応させてきた。本研究では、独自の嗅覚システムを進化させた齧歯類と昆虫に着目して、匂いとフェロモンのセンサー機能、センサー間相互作用、センサーを介した情報伝達経路、センサー情報を統合する神経回路網、センサー刺激による行動・内分泌変化などの個体応答を解析して、細胞感覚モジュールとしての嗅覚センサーの分子動態の全貌を明らかにする。
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http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/molecular-recognition/touhara/kyukaku.html