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2008 年度 実績報告書

体液Naレベルセンサー/浸透圧センサーの特性と生理機能の解明

計画研究

研究領域セルセンサーの分子連関とモーダルシフト
研究課題/領域番号 18077007
研究機関基礎生物学研究所

研究代表者

桧山 武史  基礎生物学研究所, 統合神経生物学研究部門, 助教 (90360338)

キーワードセルセンサー / 神経科学 / イオンチャンネル / ナノバイオ / 生体分子
研究概要

我々哺乳類が脱水状態に陥った時、体液のナトリウム(Na)濃度が上昇すると共に浸透圧も増加する。この2つの情報は脳内の別々のセルセンサーにより検出されるが、一部は統合されて脱水という生命危機状態に対処するための一連の行動や生理機能の制御に関わると考えられている。本研究では、すでに同定したNaレベルセンサーの生理的役割を詳細に検討すると共に、新たに脳内浸透圧センサーの同定を試みている。これまでに、申請者らは体液NaレベルセンサーNa_xが塩分摂取行動の制御に関与していることを明らかにした。脱水時には抗利尿ホルモンであるバソプレッシンが脳から放出されるが、この制御にNa_xが関与するかどうかは明らかになっていなかった。本年度は、Na_xがバソプレッシン放出の制御に関与するため、脳弓下器官からバソプレッシン産生部位である視索上核に軸索を投射するニューロンのうち、脱水状態において活性化したものの割合や血中バソプレッシン量、視索上核におけるバソプレッシン産生量などをNa_x遺伝子欠損マウスと野生型マウスの間で比較検討した。また、Na_xのヒトにおける役割を探るため、本態性高Na血症患者の解析を進めた。さらに、浸透圧センサー分子の同定を目指し、候補分子であるTRPV1及びTRPV4の遺伝子欠損マウスの行動解析を進めた他、TRPV1及びTRPV4を発現した細胞についてカルシウムイメージングを行ない、その特性の解明を試みた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Brain Na-level sensing and control of salt-intake behavior mediated by lactate signaling2008

    • 著者名/発表者名
      檜山武史、清水秀忠、長倉彩乃、藤川顕寛、渡辺英治、野田昌晴
    • 学会等名
      日本神経科学大会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      2008-07-11
  • [学会発表] Distribution analysis of FOS-positive neurons in the mouse subfornicalorgan2008

    • 著者名/発表者名
      長倉彩乃、檜山武史、渡辺英治、野田昌晴
    • 学会等名
      日本神経科学大会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      2008-07-10

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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