計画研究
特定領域研究
ミクログリアは脳内免疫担当細胞であり、様々な脳内環境の変化を感知し、応答することにより、脳内の恒常性を保っている。細胞外ATP等ヌクレオチドは、脳内の細胞間コミュニケーションの手段として良く使われる液性因子であり、ミクログリアはこれらをATPセンサー(P2受容体)により感知し、モーダルシフトすることにより様々な環境変化に対応する。傷害時の脳内環境変化ミクログリアの応答性変化について、特にUDPセンサーP2Y6受容体(貪食センサー)に注目して解析を行った。ミクログリアは傷害時に、ATPセンサーP2Y12受容体によりATPを感知し、傷害部位に遊走するが、傷害細胞がすでに修復不可能であると、P2Y6受容体を発現亢進させる。このP2Y6受容体は貪食センサ-として機能し、傷害細胞を貪食により脳内から除去することを明らかとする。また、このP2Y6受容体の発現亢進(貪食性獲得へのモーダルシフト)には、TGFβ1が重要であることを明らかとする。
すべて 2009 2008 2007 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (15件) 図書 (2件) 備考 (1件)
生化学 81
ページ: 35-38
Brain and Nerve 56
ページ: 707-715
Nature 446
ページ: 1091-1095
PLoS Biology in press
Cell Mol Neurobiol. in press
http://www.med.yamanashi.ac.jp/clinical_basic/pharmaco/