計画研究
特定領域研究
(1) 海馬神経細胞においてTRPV4が体温下で恒常的に活性化して静止膜電位の形成を介して神経興奮性に重要な役割を担っていることを明らかにした。(2) 体温下での膀胱伸展をTRPV4が感知して、その情報をATPを介して感覚神経に伝達するという新しい感覚メカニズムを発見した。(3) ケラチノサイトでは主にTRPV3が温度を感知して、その温度情報をATPを介して感覚神経に伝達していることを見いだした。(4) 低温電子顕微鏡を用いた単粒子解析によってTRPV4の3次元構造を3.5 nmレベルで明らかにした。(5) 皮膚ケラチノサイトでは、環境温度をTRPV4で感知して細胞内にCa^<2+>を流入させてアドヘレンスジャンクション、タイトジャンクション構造を強めて細胞接着性バリア機能を果たしていることを見いだした。(6)ニシツメガエルTRPV3遺伝子をクローニングし、温かい温度で活性化する哺乳類TRPV3と異なり、ニシツメガエルTRPV3は17度以下の冷たい温度で活性化することが分かり、進化の過程で活性化温度が逆転したものと考えられた。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件) 学会発表 (24件) 備考 (1件)
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