研究領域 | 持続可能な発展の重層的環境ガバナンス |
研究課題/領域番号 |
18078002
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森 晶寿 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (30293814)
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研究分担者 |
稲田 義久 甲南大学, 経済学部, 教授 (50148607)
藤川 清史 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (90238543)
竹歳 一紀 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (00242800)
兒山 真也 兵庫県立大学, 経済学部, 准教授 (30305677)
陳 禮俊 山口大学, 経済学部, 准教授 (00314790)
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キーワード | 東アジア / 持続可能な発展 / 環境政策 / クリーン開発メカニズム / 環境財政 / 循環経済 / 比較制度分析 / 産業構造分析 |
研究概要 |
平成19年度は、5つの研究課題について研究を推進した。第1に、東アジア域内の直接投資と国際貿易の相互依存関係の深化の分析を行い、成果を公表した。この分析から、東アジア域内の直接投資額、国際貿易額が急激に増加した反面、国際貿易の相互依存度はむしろ低下し、輸出市場及び外貨運用先としての米国や欧州への依存度が高まっていることを明らかにした。 第2に、東アジアの環境政策の普及と国際環境援助に関して、日本と欧米の国際環境援助のアプローチの特徴と相違、相違の原因について検討を行い、Working Paperとして公表した。 第3に、東アジアの経済発展と環境財政改革に関して、韓国・中国・台湾・タイの国際比較分析を行い、経済成長と環境支出に関する東アジアの特徴を検討した。 第4に、中国の循環経済の進展と課題に関する調査を進めた。中国では循環経済政策の一環として進められてきた異業種企業間の副産物の有効利用を工業団地内で推進する生態工業団地事業の経済社会面からの検討を行い、学会及びシンポジウムで公表した。 第5に、上海を対象とした交通・環境政策統合に関して、交通CDMへの発展を念頭に、神戸市における下水汚泥消化ガスの天然ガス自動車への活用事例を調査した。さらに、マクロモデルで予測された経済活動状況に基づいて交通・環境政策の効果をシミュレートするために、本研究の協力機関である上海環境科学研究院が作成・保有する交通データにマッチした上海市のマクロモデルと交通部門のエネルギー需要モデルがリンクした統合モデルの設計を行った。
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