研究領域 | 持続可能な発展の重層的環境ガバナンス |
研究課題/領域番号 |
18078003
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高田 光雄 京都大学, 工学研究科, 教授 (30127097)
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研究分担者 |
神吉 紀世子 京都大学, 工学研究科, 准教授 (70243061)
松村 暢彦 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (80273598)
宮川 智子 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (30351240)
山口 洋典 同志社大学, 総合政策科学研究科, 准教授 (90449520)
安枝 英俊 京都大学, 工学研究科, 助教 (60402971)
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キーワード | 居住文化 / まちづくり / シナリオ・アプローチ / 関西圏 / 持続可能性 / 意思決定支援 / 交通システム / ワークショップ |
研究概要 |
平成19年度に行った研究の主要な成果は下記である。 ・まちづくりにおける持続可能性概念と各事例のプロセスの記述方法の検討 都市・地域デザインにおける持続可能性に関する理論的枠組みについて検討を行った。持続可能性の3つの側面、環境、経済、社会のうち、環境的側面に人工環境も含めて考えることで、都市・地域の持続可能性を総合的に捉えることができると考えられる。また、まちづくり活動のプロセスの記述方法について検討を行った。それにより、事例における具体的なガバナンスの状況を把握することが可能となる。 ・イギリス・セントヘレンズにおける旧産業地域の景観戦略と低・未利用地の環境再生の事例調査 本研究では、低・未利用地の利活用を進めるイギリスのセントヘレンズ景観戦略、景観戦略を推進する個々の事例、および両者の中間に位置するフォレスト・パーク計画についてとりあげ、三者間における影響や役割の観点から検討を行った。その結果、セントヘレンズ区の景観戦略の特徴は、これまでの総合開発計画に加えて、低・未利用地の環境再生を含〓景観面から個々の事例別に土地利用評価を行う全体的な景観戦略を有していることがわかった。 ・韓国・清州市の老朽住宅市街地を対象としたまちづくりWS手法の開発 清州は、韓国の地方都市の中では比較的積極的に住民参加を推進している都市であるが、住民参加のまちづくりに対する意識はまだまだ低い。そこで本研究では、まちづくりWSでの議論の経験が少ない住民を対象に、建設的な意見交換と合意形成を促すことを目的とし、まちづくりWS手法としてのPIC(Pictogram Ideogram Communication)シンボルの開発と、実際のWSへの適用を行った。 上記以外に、関西圏都心部・郊外ニュータウン・地方都市・農山漁村を対象とした国内調査、海外の事例調査、および持続可能な都市・地域を実現する交通システムの検討を行った。
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