計画研究
領域発足時より進めている各種可視化プローブおよび細胞操作ツールの開発を引き続き行い、実際に生きた細胞に導入してその性能を評価した。さらに領域内での連携を通して研究・開発の促進に努めた。以下の1、2、3の課題を設定してそれぞれ行った。1. 蛍光・化学発光による各種指示薬及び要素技術の開発: 多細胞の中から1細胞の活動を捉えるための、蛍光および化学発光を利用したプローブの開発を行った。蛍光プローブの要素として、短波長励起により蛍光性を示すGFP変異体Sumireを新規に開発したことで、複数の対象を同時に観察する際の標識の選択肢が広がった。また化学発光を利用したプローブとしては、アルツハイマー病の原因となるタウタンパク質の凝集を発光計測可能なプローブを開発し、生きた細胞中にてその性能を評価した。2. 時空間トランススケール生体操作ツール群の創出とシンギュラリティ現象の操作法開発: 技術的優位性が確立されている青色光受容体を用いたオプトジェネティクスツールの開発を中心に行った。具体例としては、タウタンパク質の凝集を光照射により誘導する分子ツールを開発し、アルツハイマー病患者の神経細胞で特徴的に見られるタウリン酸化を示す光凝集タウを構築した。3. 領域内での連携による各開発: A03生物班や公募班と共同で可視化・操作用プローブの開発およびイメージングなどの技術支援を行なった。特に公募班にて開発された化学発光基質については、細胞および動物個体での使用効果を検証し結果をフィードバックするといった有機的な連携が行われた。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (33件) (うち国際学会 17件、 招待講演 15件) 図書 (6件)
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