研究領域 | 都市文明の本質:古代西アジアにおける都市の発生と変容の学際研究 |
研究課題/領域番号 |
18H05448
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
守川 知子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (00431297)
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研究分担者 |
中町 信孝 甲南大学, 文学部, 教授 (70465384)
稲葉 穣 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60201935)
深見 奈緒子 国士舘大学, 付置研究所, 研究員 (70424223)
山口 昭彦 聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (50302831)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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キーワード | 都市 / 西アジア / イスラーム / ネットワーク / 文明 |
研究実績の概要 |
初年度から年に数度の研究会(国際シンポジウム/ワークショップを含む)を開催し,中世から近代の西アジア都市にかかる意見交換に努めた。2018年10月7日には「都市アレッポの歴史と現在」を本領域研究第6班とともに合同で開催し(第1回研究会,東京大学),3名の専門家による報告と50名近い参加者(シリアからの留学生や教員を含む)による活発な討論の場を設けた。 また2019年1月29日には,イスラーム時代の西アジア都市のモデルケースとして,西アジアの最重要な歴史都市バグダードをテーマとした国際研究集会“Baghdad: a 1400 year old capital city in West Asia”(第3回研究会,東京大学)を主催した。3名の外国人研究者および3名の日本人研究者の計6名の報告者と討論者を得,サーサーン朝等の首都であったクテシフォンからオスマン朝下のバグダードまで,通時代的に都市の歴史を検討した。 さらに,第2回(東京大学:2018年10月19日),第4回(東京大学:2019年1月30日・第2班と合同開催),第5回(東京大学:1月31日),第6回(京都大学:1月31日・本領域研究第2班と合同開催),第7回(京都大学:2月2日),第8回(東京大学:3月12日),第9回(京都大学:3月15日)と,海外からの招聘研究者による特別講演会や研究会を半年間で計9回開催し,専門家らとの意見交換を幅広く行った。 研究会では,中世から近代にいたる西アジアやイスラーム世界の都市(アレッポ,バグダード,アレキサンドリア,マディーナ・アッザフラー/コルドバ,ダフシュール,ガズナ)を対象とし,時代・地域ともに広範囲に事例を集め,比較研究の足掛かりとすることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
海外の研究協力機関・研究者らとの連携に若干の時間を要したが、最重要と位置づける西アジア都市の国際研究集会を開催することができた。
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今後の研究の推進方策 |
エジプト・カイロでの国際研究集会を予定しており、国際交流および意見交換に尽力する。
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