計画研究
1. ケモテクノロジーによるプロテアソーム制御:プロテアソームユビキチン受容体Rpn10の立体構造情報に基づき、小ポケットの存在する部位を絞り込み、in silicoスクリーニングを行うことで結合化合物の候補の取得を進めてた結果、複数の候補因子を得ることが出来た。今後これらの化合物についてSPRにより結合・解離の評価を行い、PROTAC化に最適な化合物を剪定していく。2.栄養環境に応答したプロテアソーム分子集合の動的制御の生理的意義の解明:プロテアソーム分子集合の要であるアセンブリーシャペロンUmp1に結合する化合物を化合物アレイにより取得し、当該化合物投与によりプロテアソーム機能が低下することを細胞レベルで確認した。本化合物は生体内で誘導される内在性物質に高度に類似した化合物であり、生体におけるプロテアソーム機能制御機構の新しい存在を示唆する手がかりを得た3. ケモテクノロジーによるユビキチン選択的オートファジーの制御:PROTAC/SNIPER技術を用い て、人為的にミトコンドリア外膜タンパク質のユビキチン化およびmitophagyを誘導するシステムの樹立に成功した。また、ユビキチン化タンパク質をオートファ ジーマシナリーへ運ぶデコーダー分子群のユビキチン鎖特異性と基質特異性を明らかにするための、相互作用阻害剤の取得のためのスクリーニング系を実行し、複数の候補因子を取得することが出来た。4. キメラ化合物による選択的分解誘導系の開発:ユビキチン非依存的な選択的分解誘導法の開発:スクリーニングにより取得済みの化合物とJQ1のキメラ化合物 を作製したが、Brd4の直接分解を誘導出来なかった。項目1で選別した化合物を用いた新しいキメラ化合物の作成へと方針を転換した。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2023 2022 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)
Cells
巻: 11 ページ: 1580~1580
10.3390/cells11091580
Angewandte Chemie International Edition
巻: 61 ページ: 1-10
10.1002/anie.202202779
The Journal of Nutritional Biochemistry
巻: 105 ページ: 108993~108993
10.1016/j.jnutbio.2022.108993
https://tanpaku.f.u-tokyo.ac.jp