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2022 年度 研究成果報告書

動植物ゲノム配列解析にもとづくヤポネシアへのヒトの移動の推定

計画研究

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研究領域ゲノム配列を核としたヤポネシア人の起源と成立の解明
研究課題/領域番号 18H05508
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 複合領域
研究機関北海道大学

研究代表者

鈴木 仁  北海道大学, 地球環境科学研究院, 名誉教授 (40179239)

研究分担者 遠藤 俊徳  北海道大学, 情報科学研究院, 教授 (00323692)
坂井 寛章  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 高度分析研究センター, ユニット長 (20455322)
増田 隆一  北海道大学, 理学研究院, 教授 (80192748)
伊藤 剛  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 高度解析センター, チーム長 (80356469)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2023-03-31
キーワードハツカネズミ / クマネズミ / ジャコウネズミ / イネ / ヒグマ / ゲノム / 先史時代 / 縄文・弥生時代
研究成果の概要

ゲノム学的解析に基づきハツカネズミを中心に住家性小型哺乳類のヒトに帯同した時空間動態を解明するとともに、過去1万年間のアジア東部のイネとアワの先史農耕の地理的展開との関係性を示すことができた。イネの大規模なゲノムデータ解析に基づき、日本列島の集団構造と東アジア地域における類縁関係、さらには古代米のルーツを示すことができた。ヒョウタンのNGS解析データに基づく分子系統ネットワーク解析を行い、移動経路に関する仮説を提示した。北海道ヒグマの集団構造についてゲノム学的解析に基づく地理的構造を示すことができた。また、北海道とエトロフ島の個体群にホッキョクグマの遺伝子流入があることを示唆することができた。

自由記述の分野

系統地理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、先史時代にヒトの移動と共に日本列島に導入された動植物に関し、高精度なゲノムデータを提供した。ヤポネシア人の起源や集団動態に関する研究に有益な情報を提供するだけでなく、考古学、古気候学、生物医学(特にマウス)、獣医学(特にラット)、農学(特にイネ)などの研究において今後とも重要な情報資源基盤の構築を行うことができた。さらに、北海道を含む新旧大陸において北方文化(クマ送り儀礼など)に深く関わったヒグマのゲノム解析から、その移動の歴史や個体群動態を明らかにすることができた。この研究の成果は、人間の精神文化と自然の相互作用を深く理解するために重要な示唆を与えていくと期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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