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2022 年度 研究成果報告書

多能性幹細胞による配偶子産生システムのin vitro再構築

計画研究

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研究領域配偶子インテグリティの構築
研究課題/領域番号 18H05545
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学 (2022)
九州大学 (2018-2021)

研究代表者

林 克彦  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20287486)

研究分担者 平尾 雄二  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門, グループ長 (10355349)
吉崎 悟朗  東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (70281003)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2023-03-31
キーワード生殖細胞 / 配偶子 / 幹細胞
研究成果の概要

生体内と体外培養系におけるマウス卵母細胞の形成過程を比較することにより、低酸素状態と物理的ストレス状態が原始卵胞の維持に必要であることを見出した。実際にそれらの環境を体外培養系で再現すると、これまでのin vitro gametogenesisでは不可能であった原始卵胞の静止状態が再構築された。また、マウスES細胞から卵巣の体細胞と同等の細胞を分化誘導し、ES細胞のみから誘導された卵巣オルガノイドから発生能をもつ卵子を作製した。このほか、マーモセット、ウシ、ミナミ/キタシロサイの多能性幹細胞からの始原生殖細胞を分化誘導する方法を確立した。

自由記述の分野

生殖生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

原始卵胞を形成する環境因子が明かとなったことは、原始卵胞の形成メカニズムの解明のほか、早期閉経などで認められる原始卵胞の早期枯渇の原因究明に貢献する。また今回、生体の卵巣体細胞を使うことなくマウスの多能性幹細胞から卵子の作製に成功したことにより、in vitro gametogenesisを様々な動物に適用する道を開いた。さらにこの技術は生殖細胞と生殖腺体細胞の相互作用を解析するツールを提供して、この相互作用の異常に起因する不妊症などの原因究明や治療法の開発に貢献する。また、様々な動物の多能性幹細胞から始原生殖細胞を誘導したことにより、これらの動物種への本技術の応用の具体例を示すことができた。

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公開日: 2024-01-30  

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