研究領域 | 実験社会科学 |
研究課題/領域番号 |
19046008
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
巌佐 庸 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (70176535)
|
研究分担者 |
青柳 真樹 大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (50314430)
伊藤 秀史 一橋大学, 商学研究科, 教授 (80203165)
井上 達夫 東京大学, 法学政治学研究科, 教授 (30114383)
|
キーワード | 間接互恵 / 評判 / 社会規範 / インセンティブ / 実験研究の意義 / 民主主義 / 契約理論 / 財の価値の相互依存 |
研究概要 |
本研究計画の目的は、社会科学における実験手法の意義と役割について、個別領域を超えた鳥瞰的・メタ理論的な視点から検討することにある。同時に、A01, B01に属する7つの計画研究班が生み出した具体的な実証知見を、社会科学あるいは自然科学の幅広い文脈に位置づけその意味を明らかにすると共に、個別研究に欠けていた視点を補い、さらなる研究展開を促すための批判装置として機能することを目指すものである。 こうした2つの目的に向けて、2月16日に東京工業大学においてワークショップを開催した。理論班員だけでなく、特定領域の他の班員や領域研究者以外の研究者が多数参加された。とくに, 進化生物学において協力が進化するメカニズムに関して相互作用ネットワークの形態の影響、進化生物学のゲームにおける合理性と社会科学において出現する合理性の関連、そして契約の設計に関する理論的取り扱いについての紹介があり、討議を行った。実験社会科学の手法をもちいてこれらの観点についてどのようにアプローチすべきかについて議論した。加えて、社会科学でのエージェントベースドモデルによる研究の討論も行った。
|