スピン依存伝導を駆動原理とするスピントロニクス素子の開発には、スピン流の生成、輸送、操作、蓄積、そして検出する手法を確立することが必要不可欠である。本研究課題では、スピン流の生成・操作に着目して以下の3つの研究課題に取り組んでいる。 課題1: 強磁性金属を用いない新規なスピン流生成法の一つとして着目されている巨大なスピンホール効果を示す物質探索とその機構解明。 課題2: スピン流の自由度の一つであるスピン偏極ベクトルの電気的制御方法の確立。 課題3: スピン蓄積量の増幅手法の確立を目指した、常伝導体とは異なる電子状態を有する超伝導体へのスピン注入及びスピン蓄積信号の測定手法の確立。
|